外反母趾と偏平足両方を防ぐにはアーチ改善が鍵
外反母趾に悩む多くの女性が、同時に経験するケースが多い「偏平足」。これら2つの症状が同時に起きると、「外反偏平足」とも呼ばれます。
偏平足は足裏のアーチが崩れて平らになっている状態で、外反母趾との関係は非常に深いです。このような状態が長く続くと、足の形がさらにひどく変形し、歩くたびに痛みを引き起こしてしまいます。
その結果、日常生活に大きな支障をきたし、最悪の場合、手術が必要となることもあります。
外反母趾や偏平足の根本的な原因は、足裏のアーチ構造が正しい形を失ってしまうことです。このアーチは、歩行中に体重を分散させる「クッション」の役割を果たします。
しかし、このクッション機能がうまく働かない場合、足指に過大な力が加わり、それが外反母趾や偏平足を引き起こす原因となります。
足裏のアーチを整えるための具体策

まず、外反母趾・偏平足を根本治療するためには、「足裏のアーチを整えること」が非常に重要です。しかし、アーチを取り戻すには時間がかかるため、即効性を求めるのではなく、地道に取り組むことが求められます。
インソールやサポーターの利用
具体的な対策としては、高品質なインソールやサポーターを使用するのが有効です。インソールは、足裏のアーチをサポートし、正しい形を維持できるように助けてくれます。
例えば、
長時間の業務でヒールを履く女性には、衝撃吸収性の高いインソールを使用する
家庭内でスリッパを履いている場合でも、アーチサポート機能のあるものを選ぶ
足裏を鍛える運動
さらに、足裏を鍛える運動として、「タオルつかみ運動」が役立ちます。この運動はタオルの端を足指でつかみ、たぐり寄せるもの。テレビを見ながらでも簡単にできるので忙しい人にもぴったりです。
また、体重を均等にかけながらゆっくりつま先立ちをする運動も、アーチを取り戻すのに効果的です。
続けることでアーチの回復を実現

アーチを改善するための対策は、行ったその日からすぐに効果が出るものではありません。しかし、日常の中で適切に取り組むことで、少しずつアーチが整い始めます。
具体的な目安としては、3ヶ月以上継続してリハビリや運動を続けることで、目に見える変化が現れる傾向があります。この期間は、足を「鍛え直している」と言っても過言ではありません。
また、痛みがひどい場合は無理をせずに整形外科や専門のクリニックを受診するのも大切です。専門医の指導のもとで治療を進めれば、より確実な効果が得られるでしょう。
この記事のまとめ
- 偏平足と外反母趾の併発は「外反偏平足」と呼ばれ、生活に支障をきたすこともある
- 原因は足裏のアーチ崩れであり、インソールやサポーターを使ってサポートすることが重要
- タオルつかみ運動やつま先立ち運動などを日常的に取り入れると効果的
- 継続は力なり。3ヶ月以上リハビリを続けることで改善が見られる場合が多い